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基準を持っても断れない人のための、断り方の型

基準を持っても断れなかった私が、いま使っている4つの型。

足切りの時給を持つと、受けるかどうかの判断はできるようになります。ところが、判断できることと、断れることは別でした。

私は、基準を持ったあとも、しばらく断れませんでした。この記事は、その理由と、いま使っている型です。

1. 断れない場面は、決まっていた

断れなかった場面を並べてみると、共通点がありました。電話か対面で、その場で聞かれたときです。メールで来た依頼は、数字と照らして返せていました。声で聞かれると、相手の熱量に引っ張られて、基準を見る前に「はい」と言ってしまう。

ここに気づいてから、直す対象が変わりました。「気を強く持つ」ではなく、場面ごとの型を持つことです。断ること自体を我慢する必要はありません。

2. 型①:その場で答えない

いちばん効いたのは、これです。電話や対面で聞かれたときに、その場で決めない。「確認して、あらためてご連絡します」で持ち帰る。理由の説明は要りません。

その場で決めると、相手の熱量に引っ張られます。持ち帰ると、足切りの数字と照らして判断できます。1日置くだけで、判断の質がまったく変わりました。

3. 型②:数字で返す

断るときは、感想ではなく数字で返します。

「準備に◯時間かかる内容なので、この金額だと成立しません。」

これだけで、相手には「無理」ではなく「条件が合わない」と伝わります。相手が条件を変えられるなら変える、変えられないなら次を探す。どちらにしても、相手はすぐ次に動けます。

4. 型③:形を変える案を、1つだけ添える

断りっぱなしにしないために、成立する形を1つ添えます。

「既にある教材をそのまま使う形でしたら、◯円でお受けできます。」

「オンラインでしたら、この金額で可能です。」

案は1つで十分です。2つ3つ並べると、相手に選ぶ手間が増えて、かえって次に動きにくくなります。

5. 型④:断りやすくする一文を入れる

これは、断るときにも、こちらから何かを頼むときにも使っています。

「難しいようでしたら、その旨だけお知らせいただければ、別の手を考えます。」

断ってよいと書くほうが、返事が早く来ます。相手に必要なのは「やる/やらない」の一言で、こちらはそれで次に動ける。返事が無い状態だけが、何の材料にもなりません。

6. 例外:受けると決めたら、何を取りに行くかを書く

前の記事にも書きましたが、足切りを割る仕事を受ける場合は、何を取りに行くのかを一行で書いておきます。「次の紹介」「この分野の実績」「この人と会う」。書けないなら受けない。

これを書いておくと、あとで「あれは投資だった」と自分に言い訳することがなくなります。

型は4つだけです。①その場で答えない ②数字で返す ③形を変える案を1つ添える ④断りやすくする一文を入れる。

どれも、強くなる必要はありません。相手がすぐ次に動ける形で断る、というだけです。私はこれで、断ることと、相手を大切にすることが、両立するようになりました。

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